はじめに
カンボジアは、外国人移住者にとって魅力的な国の一つです。近年の経済成長とともに、日本人を含む多くの外国人が移住を検討しています。
本記事では、カンボジアで事業を展開している企業の視点から、移住のリアルなメリット・デメリットを解説します。また、ビザ情報や生活コストについても、具体的なデータを交えて詳しく紹介しますので、是非最後まで読んでみてください。
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カンボジア移住のメリット
まずは、カンボジアに移住することから、ご紹介させていただきます。
1,コストパフォーマンスに優れた生活
カンボジアは、物価が低いため生活費を抑えつつ、快適な生活が可能です。東南アジアの中でも特に物価が安く、日本と比較すると食費や住居費は大幅に抑えられます。
例えば、外食は1食あたり数百円から、ローカルスーパーでの食料品は日本よりも安く手に入ります。
また、賃貸住宅も日本に比べて格安で、中心部でも月数万円で住める物件が見つかります。さらに、カンボジアでは家政婦や運転手などの家事代行サービスも利用しやすく、生活の質を高めることができます。
カンボジアの物価参考データ
- 家賃:プノンペン中心部のコンドミニアムで $300〜$600(約4.5万〜9万円)
- 食費:ローカルレストランでは $1〜$5(約150〜750円)
- タクシー(1kmあたり):$1(約150円)
- ビール(1杯):$0.5(約75円)
特に、住宅費や食費を節約すれば、月10万円以下でも生活が可能です。
2,一年中暖かい気候
カンボジアは常に温暖な気候が続き、年中快適に過ごせます。年間を通して気温は25度から35度と、日本の夏のような蒸し暑さはなく、過ごしやすい気候です。雨季は5月から10月頃までですが、スコールのように短時間で雨が降り、その後はすぐに晴れることが多いです。そのため、雨季でも洗濯物も乾きやすく、快適に過ごせます。また、カンボジアは熱帯雨林気候のため、緑豊かで自然に囲まれた環境も魅力です。
3,親しみやすい文化と食事
カンボジアは親日派が多く、日本人にとって馴染みやすい文化があります。国民性も穏やかで、フレンドリーな人が多く、外国人に対して友好的です。また、カンボジアの歴史や文化に触れる機会も多く、寺院や遺跡を訪れることで、カンボジアの文化を深く理解することができます。食事も美味しく、新鮮な魚介類や野菜を使った料理が豊富です。特に、カンボジア料理は、スパイスを控えめに使い、日本人の口にも合う味付けが特徴です。また、屋台文化も盛んで、安くて美味しいローカルフードを楽しむことができます。
他にもカンボジアに関する記事を掲載しているので、是非ご覧ください。
カンボジア移住のデメリット
続いて、カンボジアへ移住するデメリットもご紹介いたします。
1,インフラの未整備箇所
交通や電気、水道などのインフラがまだ完全には整っていない部分があります。特に地方都市では、交通機関が限られており、移動に時間がかかる場合があります。また、停電や断水も発生することがあります。近年はインフラ整備が進められていますが、日本のような高度なインフラ環境とはまだ差があります。
2,医療施設の不十分さ
高品質の医療を求める場合には、日本へ戻る必要があることもしばしばです。カンボジアの医療水準は、日本に比べてまだ発展途上です。特に高度な医療技術や設備は不足しており、緊急性の高い病気や怪我の場合には、日本へ帰国して治療を受ける必要がある場合があります。また、英語が通じる病院は限られており、日本語が通じる病院はほとんどありません。そのため、医療に関する不安は、移住前にしっかりと解消しておく必要があります。
3,軽犯罪への注意
カンボジアでは軽犯罪が発生することがあるため、特に外出時は注意が必要です。スリや置き引きなどの軽犯罪は、観光地や繁華街で発生しやすいです。また、夜間の外出は危険なため、できるだけ避けるようにしましょう。貴重品は常に持ち歩き、周囲に注意を払いながら行動することが大切です。
以下の記事て、カンボジアの治安について紹介しております。ご興味のある方は、読んでみてください。
カンボジア移住に必要なビザの情報
カンボジアに長期滞在するためには、以下のビザが必要です。
主要なビザの種類
- ビジネスビザ(EB-VISA):企業に雇用される、またはフリーランス・個人事業主として活動する方向け。
- 投資家ビザ(Golden VISA):$100,000(約1,500万円)以上の投資を行う方向け。
- 求職者ビザ(EG-VISA):カンボジアで仕事を探すためのビザ。
- 退職者ビザ(ER-VISA):55歳以上の退職者向け。
ビザ取得の手順
ビザ取得には必要書類の準備、申請手続きなどのステップが含まれます。ビザの種類によって、必要な書類や手続きが異なります。また、ビザ申請には一定の費用がかかります。ビザ取得に関する情報は、カンボジア大使館や領事館のウェブサイトで確認することができます。
カンボジア移住が向いている人
カンボジア移住をおすすめできる人
- 生活コストを抑えたい人
- 温暖な気候が好きな人
- 海外でビジネスをしたい人
- 新しい文化に興味がある人
カンボジア移住をおすすめできない人
- 日本と同じ生活水準を求める人
- 医療面で不安を感じる人
- せっかちな人(カンボジアは全体的にのんびりした国民性)
カンボジア生活を楽しむために
現地の文化に適応する
現地の文化や習慣に理解を深め、新しい環境に馴染むことは楽しいカンボジア移住の鍵です。カンボジアでは、仏教が盛んで、寺院や仏像が多く見られます。また、食事のマナーや挨拶なども日本とは異なります。現地の文化や習慣を理解することで、より快適な生活を送ることができます。
経済的な安定性を築く
適切な職業や投資を見つけることで、安定したカンボジア生活を送ることができます。カンボジアでは、観光業や農業、製造業など、様々な産業が発展しています。自分のスキルや経験を生かせる仕事を見つけることが重要です。また、カンボジアは不動産投資やビジネスチャンスも豊富です。経済的な安定性を築くことで、安心してカンボジアで生活することができます。
まとめ
カンボジアは温暖な気候、美味しい食事、親しみやすい文化が魅力の国です。しかし、移住前にはメリット・デメリットをしっかりと理解し、適切な準備を行うことが大切です。特に、ビザ取得や生活費、医療、治安などの情報を事前に収集しておくことが重要です。カンボジア移住は、人生を変える大きな決断です。しっかりと準備をして、安心して新しい生活をスタートさせましょう。
カンボジア移住に関するよくある質問
- カンボジアでの1ヶ月の生活費は?
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生活レベルによりますが、ローカルな生活をすれば $600〜$1,000(約9万〜15万円) で十分暮らせます。
- カンボジアの治安は大丈夫?
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日本と比べると治安は良くありませんが、都市部は比較的安全です。夜間の外出や貴重品の管理には注意しましょう。
- 日本食は手に入る?
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プノンペンにはイオンモールがあり、日本食材やレストランが充実しています。和食が恋しくなっても問題ありません。
- 英語は通じる?
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主要観光地や都市部では英語が通じますが、ローカルエリアではクメール語が必要です。
- インターネット環境は?
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都市部では高速インターネットが普及しており、リモートワークも可能です。
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著者について

名前:池 英蘭
JCI Lab Co.,Ltd 取締役・営業本部長
不動産開発、販売、リーシングマネジメント、プロパティマネジメントなど幅広い経験を持ち、宅地建物取引士・管理業務
主任者資格をはじめ多数の不動産関連資格を取得。日系大手不動産デベロッパー2社にて、中国、香港、マカオ、台湾などの市場開拓に貢献。長年の経験を活かし、顧客のニーズに寄り添った最適な不動産投資プランを提案。